謎に包まれた世界の図書館10選

先人達が残してくれた書物は、歴史を凝縮した、膨大な量の知識の泉です。

そんな書物で溢れているからか、図書館には、どこか神秘的とも思える独特の雰囲気がありますよね。

今回は、私たちの想像力を掻き立ててくれる、世界の謎めいた図書館を10個ご紹介しましょう。



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10.バチカン秘密文書館

(image..tukro.org)

教皇によって交付された法令を保管する為に設置されたバチカン秘密文書館は、1612年の設立から代々の教皇に受け継がれ、一般に開放されることはありませんでした。

1881年以降その規制は緩まりましたが、それでも厳しい基準をクリアした学者が「一日3冊まで」の条件で立ち入りを許可されているのみで、その全容は謎に包まれています。

2012年には、文書館設置400年を記念して、地動説を唱えたガリレオの裁判記録やマルティン・ルターの破門書を含む100の文書が公開されましたが、85kmにも及ぶこの文書館の規模を考えると、まだまだ多くの秘密が眠っているのでしょう。

9.イワン雷帝の失われた書庫

(image..ancient-origins.net)

ロシア史上最大の暴君、雷帝と呼ばれ恐れられたイワン4世が所有していた書庫は、伝説として語り継がれています。

祖父母の膨大な蔵書を受け継いだイワン雷帝は、自らも古今東西様々な言語で書かれた作品を集めて宮殿の地下に保管し、書士たちにロシア語への翻訳を命じていました。

言語やジャンルがあまりにも多岐に渡るため、雷帝が何か黒魔術のような力を手に入れるのではないかと恐れた者もいたほどだと言います。

1584年、イワン雷帝が没するとともに忽然と姿を消したそのコレクションは、火事で消失したのだとも、現存はするが雷帝の呪いがかかっているとも語られています。

8.秘密の通路と消える本

(image..commons.wikimedia.org)

2000年、アルザス地方にあるモン・サン=オディール修道院では、保管している古代の写本が時には1冊、時には12冊と、どんどん消えていることに気づきました。

鍵を変えても窓を塞いでも本の消失は止まらず、どこかに秘密の出入り口があるのではと噂されましたが、何の手がかりも掴めないまま2年が過ぎてしまいます。

ところがある日、偶然本棚に寄りかかった憲兵が秘密の部屋を見つけたことで状況は一変、元教授だったスタニスラス・ゴッスという男を現行犯で捕まえ、消えた1,100冊全てが彼の部屋から回収されるに至りました。

ゴッスは、年長の修道士が若い者たちを監視するために作られた秘密の部屋があるという雑誌記事を読んで、秘密の通路の位置を割り出したのだそうです。



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7.ヘルクラネウムの失われた書庫

(image..commons.wikimedia.org)

一夜でポンペイを飲み込んだことで知られる紀元前79年のヴェスヴィオ火山噴火。

1752年、この噴火により火山灰に埋もれた古代都市ヘルクラネウムの発掘作業中に、ローマ最古と目される書庫が発見されます。

しかし、1,800あった巻物は炭化しており崩れやすく、とても解読できる状態ではありませんでした。

それから現在に至るまで、デジタル写真や顕微鏡などの最新機器を駆使した研究が続けられてきましたが、遂に2015年、3DのX線撮影技術によって、解読の目途が立ったようです。

この解読が可能になれば、約2000年の時を超えて、この古代都市の謎が明らかにされていくことになります。

6.ヒムラーのオカルト書庫

(image..commons.wikimedia.org)

最近になって、プラハ国立図書館の倉庫から、13,000冊もの魔術や魔法に関するオカルト本の山が発見されました。

1950年代以降人の立ち入りがなかったその倉庫のかつての所有者は、ヒトラーの側近だったハインリヒ・ヒムラーです。

1935~1944年頃、ナチスは魔女裁判についてのヨーロッパ最大のコレクションを作ろうと、260以上もの図書館からオカルト本を没収し、Hexe(ドイツ語で魔女の意味)の頭文字をとった”H”と呼ばれるセクションに保管していました。

特にヒムラーはオカルトに傾倒し、超自然的な力がナチスを世界統治へ導くと信じていたようです。

5.セルシウス図書館

(image..commons.wikimedia.org)

トルコにあるセルシウス図書館は、114年にティベリウス・ユリウス・アクイラが父・セルシウスの功績に敬意を表して建設したものです。

その所有巻物数は12,000を誇り、当時世界の三大図書館と呼ばれるほどでしたが、262年に図書館が一部を残して崩壊してしまったため、それらの書物は何も残っていません。

コレクションの内容についての記録もありませんが、図書館の豪華で精巧な建築様式から、相当重要な書物があったことは確かでしょう。

写真にある記念碑の4つの彫像はそれぞれセルシウスの知恵、知識、知性、美徳を表現したものだそうです。



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4.アッシュールバニパルの王室図書館

(image..commons.wikimedia.org)

1850年代、古代ニネベの発掘中に発見されたのが紀元前650年頃に活躍したアッシュールバニパルの王室図書館で、現存する世界最古の王室図書館と言われています。

この図書館には文学作品や技術教本、政治記録など30,000にも及ぶくさび文字が刻まれた粘土板が保管されており、当時では世界最大規模の図書館だったことが伺えます。

また、王の個人的なコレクションとして、薬学や詩、地理学、科学、魔術などの写本も確認されました。

彼は新アッシリア王国時代に領地を拡大した偉大な統治者でしたが、この図書館も彼の偉大な功績の一つといえるでしょう。

3.シルクロードで発見されたユダヤ人の書庫

(image..haaretz.com)

アフガニスタンのある洞窟で、ヘブライ語やペルシャ語、ユダヤ・アラビア語などで書かれた詩や私文書などの書物が1,000点近く発見されました。

かつてシルクロード沿いに住んでいたユダヤ人家族が所有していた書庫とみられ、当時のアフガニスタンにおけるユダヤ人コミュニティーの生活や記録、家族構成などの解明に役立ちましたが、これらがなぜ1000年間も洞窟に埋まっていたのかは謎に包まれています。

2.洞窟の中の秘密図書館

(image..commons.wikimedia.org)

1900年、中国の仏教遺跡である莫高窟の洞窟にて、道士・王円籙が地面に秘密の扉を見つけました。

扉の中には数千もの古代写本や絵画が保管されており、どうやら9世紀頃に仏教僧侶を祭るために造られた洞窟だったものの、11世紀に何らかの理由で隠されたのだと考えられています

発見後、王円籙は地方官に洞窟の発見と書物の重要性を何度も伝えましたが一蹴されるのみで、その書物の多くがハンガリーやフランスの研究者たちの手に渡りました。

その後ようやくその重要性に気付いた政府は文献の保護を命じ、莫高窟は1961年に中国の全国重点文物保護単位に、1987年にはユネスコ文化遺産に登録されました。



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1.ジョン・ディーの失われた図書館

(image..hyperallergic.com)

1580年代、数学者であり錬金術師、宮廷占星家でもあったジョン・ディーは、4,000もの文献を集めてイングランド最大規模の私設図書館を築きました。

1583年、貴族達に交霊実験や魔術を披露するため大陸各国を旅行していた時に図書館が襲われ、多くの書物が失われてしまいましたが、不幸中の幸いで、彼は地理学、錬金術、自然史など多岐にわたる蔵書のカタログを作成していました。

100冊ほどは現在も大英博物館に保管されており、本には、考察や占星図など、余白部分にびっしりと彼のメモが書かれているそうです。

via..istverse.com, Wikipedia

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