なぜ水族館にホホジロザメがいないのか?

 シャチや、ジンベイザメ、イタチザメなどは、水族館で見ることができますが、ホホジロザメを見たという人はいませんよね。

 実は、あの強烈な存在感のある「ホホジロザメ」を見ることができないのには、しっかりとした理由があります。

 今回は、なぜ水族館にホホジロザメがいないのかを解き明かしていきましょう!



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1.ホホジロザメの飼育の歴史

 1970年に、ホホジロザメをガラス越しに見ようと、世界中にある多くの水族館が、ホホジロザメの飼育にチャレンジしました。

 しかし、実際に水槽に入れてみると、ホホジロザメは、エサを食べなくなったり、泳げなくなったりして、短くて1〜3日、長くても16日しかホホジロザメは、水槽の中で、生きることができませんでした。

2.モントレーベイ水族館の飼育法

(image..yuichi-yamamoto.com)

 この結果を受けて、ほとんどの水族館は、ホホジロザメの飼育を諦めましたが、モントレーベイ水族館だけは、ホホジロザメを水族館で見るという夢を諦めることはありませんでした。

 モントレーベイ水族館は、まず、高さ約10m、約380万リットルの水が入る、ホホジロザメ専用の水槽を作り、人を襲う可能性のある大きなホホジロザメではなく、主に魚のみを食べる、約1.6m以下の子供ホホジロザメのみを捕獲して、飼育することに決めました。

 しかし、ホホジロザメは、ネコザメやネムリブカなど、海底でじっとして呼吸をしているサメとは違い、常に泳ぎ続けて、海水をエラに通さないと呼吸困難で死んでしまうため、捕獲したホホジロザメを水族館へ移動させる最中に、弱ってしまうという問題がでてきました。

 そこで、モントレーベイ水族館は、飼育用に捕獲した子供ホホジロザメを、すぐに水族館に運ぶのではなく、一時的に海に大きな囲いを作り、そこでしばらく飼育してから、特製の移動用水槽に入れて、ホホジロザメを傷つけることなく水族館へ移動させることにしました。

3.6ヶ月飼育に成功

 これらの綿密に練られた計画のおかげで、2004年に、ホホジロザメを約6カ月間飼育することに成功しました。

 展示中は、お客さんの数が普段より約30%も増えたそうです。

 しかし、飼育開始から約6カ月後、モントレーベイ水族館は「成長したホホジロザメが、他の魚に危害を加えたこと」と、「素早いスピードで泳ぐホホジロザメが、水槽の壁にぶつかることが増えたこと」を理由に、飼育していたホホジロザメを海に帰すことにしました。



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4.その他

(image..ja.best-wallpaper.net)

 2011年を最後に、モントレーベイ水族館はホホジロザメの飼育、および捕獲は、一切行っていません。

 ホホジロザメの展示をやめたのは、「水族館で、生きたホホジロザメを見せる」という当初の目的を達成したためとのことです。

 結局のところ、ホホジロザメは私たちの手に負えない生き物だったのかもしれませんね。

 ちなみに、日本では沖縄の美ら海水族館が、約3.5mの大きさのホオジロザメを2016年1月5日に、展示し始めましたが、わずか3日後の1月8日に死亡しました。

 どうやら、ホホジロザメが見たい場合は、彼らのフィールドへ私たちが足を運ぶしかなさそうですね。

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