巨大すぎる貨物の輸送7選

 街中やテレビで大きな構造物を見て、「どうやってこの場所に持ってきたのだろう」と不思議に思ったことはありませんか?

 スペースシャトルのように大きな機械や装置を運ぶためには、大規模な輸送作業が必要になります。

 今回はそんな、巨大すぎる貨物の輸送を7つ見ていきましょう!



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1.ミューオンG2マグネット

(image..news.fnal.gov)

 2013年の夏、ミューオンG-2と呼ばれる直径約15m、重さ15トンもある巨大な磁石が、ニューヨークのブルックヘブン国立研究所から、シカゴのフェルミ研究所へ移されることになりました。

 この巨大マグネットは、フロリダで船に乗せられ、テネシー川・トンビッグビー川・イリノイ川を通り、そこから特別なトラックで、シカゴのフェルミ研究所まで、約5,150kmの道のりを、35日間かけて輸送されました。

 トラックの移動は、交通の妨げにならないように、夜間に行われ、全ての作業にかかったコストは、約27億円にもなるそうです。

 

2.スペースシャトル「エンデバー」

(image..nagrammatization31.rssing.com)

 NASAのスペースシャトル「エンデバー」は、初飛行の1992年から最終飛行の2011年までの約20年間で、合計1億9千km以上もの距離を飛行し、その引退後は、ロサンゼルスのカリフォルニアサイエンスセンターで展示されることになりました。

 「エンデバー」が、ボーイング747機の後ろに、おんぶに抱っこされると、まずロサンゼルス国際空港まで輸送されました。

 その後、目的地のカリフォルニアサイエンスセンターまでの約20kmは、陸路で輸送されたのですが、その78トンの巨大なシャトルを通すため、約400本以上の街路樹が切り倒されました。

 「エンデバー」は現役時代に25回打ち上げられたので、この大規模な輸送は「ミッション26」と呼ばれています。

3.世界最大の望遠鏡の鏡

(image..konishiaa.qee.jp/new1020.html)

 2003年に、世界最大級の望遠鏡の鏡が、工場から、アリゾナ州の標高3200mにあるグラハム山国際天文台に設置されるため、約190kmの距離を運搬されました。

 全長8.4m、重量16tもある鏡と、33tの鏡運搬用ケースをトラックに乗せると、25台の警察車両に先導されて、山の麓まで移動した後、48個の車輪を持つ巨大なトレーラーに乗せ換えられ、約47kmの曲がりくねった山道を慎重に進んでいきました。

 この鏡は大双眼望遠鏡の一部となり、2005年の最初の観測で、一億光年以上も離れた星の姿をとらえたそうです。

4.巨大ガスタービン「ハリエット」

(image..www.pinterest.com)

 2015年の7月、800トンの巨大ガスタービン「ハリエット」が、フランスのベルフォールにあるGE社の工場から、約530km離れたブシャン火力発電所まで運搬されました。

 「ハリエット」を運搬する輸送車体は、約110m×7mと、フットボール場並みの大きさがあり、その大胆な大移動に、多くの人々が道に集まりました。しかし、陸路を進んだのは最初の9日間だけで、ストラスブールでライン川に浮かべられると、そのままドイツ・オランダ・ベルギーを通って、川を下り、ライン川沿いの発電所に到着しました。

 このガスタービンが発電所で運転されるようになれば、60万戸~70万戸の家庭で使われる600メガワットの電力を発電出来るそうです。



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5.原子炉

(image..animemashite.net)

 この約1,050トンの原子炉は、サウジアラビアのダンマームにある工場から、同じくサウジアラビアのシェイバの石油化学プラントまでの約1100kmを、急斜面の砂丘や狭い道を通って運ばれました。

 原子炉は、2台の油圧トレーラーに乗せられ、合計10台のトラックに牽引されて登って行きました。砂丘に差し掛かるごとに、前にトラック6台・後ろに4台というフォーメーションを組み、頂上に差し掛かると、前4台・後ろ6台というフォーメーションに変更されて進んでいったそうです。

 ゆっくりと慎重に進んでいったトラックは、出発から15日目に無事目的地の石油化学プラントに到着し、17日目に据え付けが完了されました。

6.巨大掘削機「バガー288」

(image..siamagazin.com)

 「バガー288」は、長さ約220m・高さ約96m、重さ12,840トンもある、とても大きな掘削機です。

 かつてはドイツのハンバッハ鉱山で使われていましたが、2001年の2月に、約22km離れたガルツウェイラー炭鉱に移されることになりました。

 移動は慎重に、分速10mの速さで、33週間以上かけて、川や高速道路、線路を横切って目的地に運ばれました。巨大な機械の為、輸送には5人のドライバーを含む70人の作業チームが組まれ、全ての運搬作業には、約9億円のコストがかかったそうです。

7.海底ガス田掘削用プラットフォーム「トロールA」

(image..www.pinterest.jp)

 今までに水上輸送された最も重い構造物は、ノルウェーの沖合にある天然ガスプラットフォーム、「トロールA」でしょう。

 石油や天然ガスを掘削するために必要な労働者や機械を収容する「トロールA」は、海面に出ている部分だけでも、約100mあり、水中にある部分も合わせると、全体で高さ472m・重さ683,600トンにもなります。

 1996年に建設された際に、ノルウェーのローガラン県から、バーゲン港のトロールガス田までの約200kmの距離を、時速2km以下のスピードで、7日間かけて牽引されました。その後、到着した「トロールA」は、海底を約40m掘り進め、現在ヨーロッパでとれるガスのほぼ10%を生産しているそうです。



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