溺れると身体はどうなってしまうのか?

 毎年、世界中で37万2,000人を超える人が、溺死によって命を落としています。

 私は泳ぎが得意だし、溺れることはないと思っている人も、急流に流されたり、パニック状態で水を口にすることで、溺れてしまうことも少なくありません。

 今回は、溺れると一体どうなってしまうのか?を解き明かしていきましょう。



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1.防衛本能

 人が溺れる場合は、映画のように助けを求めて叫んだり、暴れたりすることはありません。実際には、ゆっくりと静かに水中に沈んでいくだけです。

 なぜ叫ぶことができなくなるのかというと、泳いでいる最中に水を飲み込み、肺に水が流れ込むと、これ以上水が入ってこないように咽頭が痙攣し、気管の入口が閉じる「喉頭痙攣」という防衛機能が働くからです。

 この機能により、気道に蓋をすることで、水から肺を守りますが、逆に空気も取り込むことが出来なくなるため、助けを求めて叫ぶことが出来なくなるのです。

2.デッドオンタイム

 そして、沈んで行く最中に、体が酸素不足に陥ります。最終的には意識を失い、ついには、体の防衛機能が解けることで、肺に水がなだれ込むのです。

 損傷のレベルは、空気のない状態がどのくらい長く続いたかによって違ってきます。

 2013年の研究では、溺れてから、3分経てば死亡率が50%になり、その状態が10分以上続いた場合、生存できる可能性は、ほとんどないということがわかっています。

3.低体温症

 しかし、10分以上経っても、生存し、脳に損傷のなかった稀なパターンもあります。その鍵を握るのが、低体温症です。

 冷たい水の中に長時間いた場合、体温が35℃を下回る低体温症に陥ります。そうなると、体が激しく震え始め、それにより、呼吸や心臓が減速していき、最終的には意識を失い、死亡することもあります。映画「タイタニック」で水死した、ジャックがまさにそれですね。

 低体温症は恐ろしい一方で、実は低酸素状態を防ぐ良い役割もあります。

 低体温症になると、血管が収縮し、心拍数が低下します。それによって顔(鼻)に水が触れた時に、息を止め、喉にある声門を閉じる「潜水反射」という防衛反応が働きます。

 また低体温症になると、身体の必要とする酸素の量が少なくても済む、省エネモードとなり、生存の可能性をグッと高めるのです。

 



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まとめ

(image..)

 まとめですが、とにかく、溺れた時は声が出ないので、子供連れの親は、水遊びをしている子供から目を離さないようにすることが大切です。

 また、船が沈没し、なんとか筏を見つけた場合、好きな人が筏に乗っていたとしても蹴落として、いかだに乗り込みましょう。それでは!

 

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